【100均の道具でできる】自作シルクスリーンプリントのやり方を紹介
- 公開日:
- 2021/08/04
「Tシャツのプリントを自分でやってみたい」
と感じている方はシルクスクリーンプリントを自作してみるのも良いでしょう。
プロに発注するとそれなりにお金がかかります。
「プリントのコストをなるべく下げたい」
という方も多いはず。
専用キットを購入知った場合、プロに依頼した場合、完全に自作した場合を使った場合のおおよその費用感をまとめましたので参考にしてください。
価格比較
専用キットを購入し自作した場合 | 24,000〜35,000円程度 |
プロに1色印刷で10枚注文した場合 | 12,000円程度 ※価格シミュレーション |
100均やネット等で購入し自作した場合 | 3,000~5,000円程度(Tシャツ代別) |
100均などのアイテムを使用しコストを抑える事が出来ます。
シルクスクリーンを自作しよう
自作するなんて難しそう…と感じますが、身近なアイテムで簡単に版を作れます。何度でも自宅でプリントできる、自作シルクスクリーンの工法を順に確認していきましょう。
1. プリントしたいアイテムを用意しよう
まずはプリントしたいアイテムを決めましょう。Tシャツやトレナー、ワンピースなどのアクセントにプリントしてもおしゃれです。アイテムが決まると、デザインも考えやすくなります。
また布地であれば、洋服以外の小物にも可能でバッグやマスクのアクセントとしてもおすすめです。洋服などに揃えてロゴなどを入れても統一感が出ておしゃれに仕上がります。
2.自分のデザインを考えよう
アイテムが決まったら、次はデザインを考えましょう。パソコンのデザインソフトを使用しても、または手書きでも大丈夫です。プリントするイラストだけではなくアイテムと合わせた時の全体の仕上がりを考えておくと失敗が少ないです。
もしデザインを思いつかなかったら、お気に入りのアーティストやお店のロゴを参考にしても良いでしょう。曲線の引き方や、影の入れ方など参考になります。
SNSやYoutubeで検索しても参考になるデザインがたくさん見つかるはずです。
何度か図案を真似て書くことで、自分らしいデザインを作りやすくなってきます。
3.製版を作成しよう
図案ができたら、印刷するときに必要となる製板を作成します。コストを抑えた100均で道具を使用した製版の作り方や、人気のシルクスクリーンのキットもご紹介してきます。
「100均アイテム」を使用して気軽に楽しもう
100均で道具を気軽に揃えシルクスクリーンを始める事ができます。こちらの動画では100均の揃えた道具を使用し、自宅で始められるシルクスクリーンの工法を紹介しています。もし失敗しても、製版を気軽に何度も作り直せるので安心です。では、必要な道具も合わせて確認していきましょう。
シルクスクリーンを自作する時に必要な道具等
100円均一で購入 | リメイクシート木の枠のコルクボード タッカー スクレーパー(お菓子作り用の) |
ネットや東急ハンズで購入 | シルクスクリーン用メッシュシート アクリル絵の具 シルクスクリーンメディウム糊 |
あったら便利な道具 | 爪楊枝・綿棒 |
初心者でも綺麗に仕上がる「シルクスクリーンのキット」
道具選びや工法など自分で調べながら行う事は、難しく感じてしまいます。時間も多く取ることが出来ず、きちんと仕上がるか不安です。しかし、キットを使用すれば製版を簡単に作る事ができます。
「Tシャツくんセット」という自作キットも販売されています。
キットを購入すると一通りの道具が揃うので手間がかからなくて便利です。
4.好きな色を選ぼう
製版が仕上がったら図案に合うインクを選びましょう。染めるのに使用するインクは顔料と染料の2種類があります。
思い通りの色が楽しめる「顔料」
顔料のインクは水性で粘度も高く、初心者の方でも扱いやすいです。
また、好みに合わせ水で粘度を調節する事もできます。顔料はきれいに仕上げることができる点が魅力です。
顔料は蛍光色やパステル系など種類が豊富です。
ソフトな仕上がりの染料タイプ
布の表面に付着する顔料タイプとは違い、染料タイプは生地の奥まで染み込ませます。顔料とは違い風合いを損なわず、ソフトな仕上がりになります。生地の風合いをできるだけ活かしたい方におすすめです。
しかし染料は多くの工程を経るので時間がかかります。また、染料は染める素材によって反応が異なり、顔料に比べると専門知識が必要となってきます。自宅で行う場合は、顔料タイプの方がやりやすくていいでしょう。
5.シルクスクリーンをプリントしよう
インクを付けてプリントしていきましょう。プリントしたいアイテムの上に版を置き、たっぷりとインクを乗せていきます。乗せ終わったら、ヘラなどを使いしごくようにインクを取り除きます。
その後、製版を持ち上げればプリントした面を確認する事ができます。
6.綺麗に乾かして仕上げよう
印刷が終わったらインクを乾かし仕上げていきましょう。ドライヤーを使う事で、素早く簡単に乾かす事ができます。熱くなりすぎないように気を付けながら乾かしましょう。
乾いている事が確認出来たら、アイロンをあて生地とインクを定着させましょう。この際に、生地を傷めないように確認しながら行いましょう。
自作シルクスクリーンプリントの注意点
自作シルクスクリーンプリントは自宅で好きなデザインをプリントする事ができる便利な工法です。ですが版を使用するため、自分で繊細なところまで再現することは難しいでしょう。細かな線はつぶれたり、かすれたりしてしまいます。
また自宅で行う際は、準備も大切です。作業するスペースを確保し、スケジュールも確認してから行いましょう。また、室内にもインクが着かないように注意しましょう。こちらの動画で事前に後片付けのやり方も確認してみてください。
確かな仕上がりで安心なネット注文も活用
この記事を見て
「シルクスクリーンプリントの自作は思ったよりも大変そう」
と感じた人もいると思います。
そんな方はプロに発注するのもいいでしょう。
お金はかかりますが、Tシャツ1枚から割安で請け負ってくれるところも少なくありません。
自分で1からプリント方法を学んだり、道具を揃えたりする時間と労力を考えると、むしろ発注してしまった方が安上がりという考え方もあります。
エスグラフィックでは職人が一枚一枚ていねいにプリントをしているので品質には自信ありです。(1枚からもOK)
ご自身にあったやり方で自分だけの理想のTシャツを作ってみてくださいね。
オリジナルプリントTシャツのご注文方法は、こちらをご覧ください。
新規デザインでプリントを注文される方