オリジナルTシャツ作りの流れ
オリジナルTシャツを作ることは決まったけど、デザイン以外に何を考えればよいか、どんな基準で選べばいいのか分からないという方、いらっしゃるのではないでしょうか。
例えば、デザインならTシャツのどの部分に配置するか、大きく見せるのか小さくするのか、色はどうするかなども考えてデザインを固めていくと良いですし、デザイン以外のことなら用途にあったアイテム選びも必要です。考えておくと見積り時にもスムーズに進められる要素を、1~5のステップに沿ってご紹介します。見積り金額にも関係しますので、予算が決まっている方も、なるべく安価に抑えたい方も参考にしてください。
STEP1:デザインをプリントする位置を決める
印刷できる位置は 前面 / 背面 / 袖 です。
プリントする面積が大きいほど価格は高くなりますし、位置が増えればその分の金額がプラスされます。
胸のワンポイントのみであれば1枚でもプリント料金2,178円から作成できます。(製品代別途)もし悩んでしまって位置が決められないときは、弊社の経験の長いスタッフがバランスを見て決めさせていただくのでお任せください。
前面
背面
袖
STEP2:デザインの色を印刷方法から決める
印刷の色は単色かフルカラーの2種類に分かれ、印刷方法と大きく関連します。
写真やグラフィックなど多色使いで細かいデザインのものはフルカラー印刷になります。
ロゴや文字、イラストなどは単色かフルカラーか検討できます。もし、ラメを付けたい、デザイン部分が盛り上がった装飾にしたいという場合は、特殊プリントになるので単色になります。 単色にした方がインク代が掛からないのでは?と思えますが、実はそうでもありません。作る枚数が少なければフルカラーの方が安く抑えられます。金額を抑えるために色数を減らす必要はないので、作る枚数をチェックしてみてください。
逆に、沢山作る場合は単色の方が安価に作成できます。これは、作る枚数によって印刷方法が変わるためです。単色の場合、シルクスクリーンというプリント方法になり製版代が掛かるので、胸のワンポイント1色1枚で作っても8,360円掛かります。10枚を超すと1枚あたりの料金が安くなっていくので枚数が多いほどコストが下がります。
STEP3:作る枚数
作る枚数が多いほど1枚あたりの値段が下がるので、まとまったご注文をおすすめします。
下記は、白色のTシャツを例にしたプリント料金の例です。(Tシャツ代は含まれません。)
1枚 | 10枚 | 100枚 | 500枚 | |
---|---|---|---|---|
1枚当たりのプリント代 | ¥8,360 | ¥704 | ¥264 | ¥185 |
- 製版代を含めた1枚当たりの価格です。
1枚 | 10枚 | 100枚~ | |
---|---|---|---|
1枚当たりのプリント代 | ¥2,178 | ¥924 | ¥528 |
STEP4:Tシャツの生地を決める
生地選びに気を付けたい生地の厚みと素材の特徴についてご紹介します。
生地の厚み
Tシャツの厚みはオンス(oz)という単位で表し、着心地や印象が変わるポイントです。オンスが高いほど生地は厚く丈夫で高価、オンスが低いほど生地は薄く柔らかな着心地で安価です。定番は5.6oz、首元や裾がよれず透けることもなく丈夫なので長く使え、季節を問いません。スポーツウエアやユニフォームなどは丈夫な6~7oz、気温の高い場所や夏などは3~5oz以下にして涼しく着るのもおすすめです。着用回数が少ないなど、こだわる必要のない方は薄手の商品を選び安価に抑えていただくとよいでしょう。
6~7oz:スポーツウエアやユニフォーム向け | かなり丈夫、透けない、高級感が出る |
---|---|
5.6oz:オールシーズンの定番 | 丈夫、透けない、よれない |
3~5oz:暑い夏も快適に過ごせる | 軽い、涼しい、柔らか |
生地の特徴
製品に「綿98%、ポリエステル2%」など素材が記載されていると思いますが、それぞれにどんな特徴があるか知っていますか?ぜひ特徴を知って、用途にあった素材が多く含まれている製品を選んでみてください。
綿
吸水性や通気性が高く夏にぴったりの素材です。実は冬にもおすすめで、布地に多く空気を含むことのできる綿は保温性にも優れています。オールマイティーにおすすめできる素材ですが、特に着心地の良さを重視するとき、室内で過ごすことが多いときにおすすめです。色が染みやすく、どのプリント方法でも問題なく染色できます。その代わり、白色だと汗をかいた時に黄ばみやすいので漂白剤でのお洗濯などケアが必要です。綿製品の中でも、綿100パーセントでコーマ糸(光沢が美しく高い強度がある)を使用しているアイテムは高級品なのでプレゼントに最適です。
- 特徴
-
- 吸水性が高い
- 通気性が高い
- 保温性に優れている
- 色が染みやすい
- 綿100%×コーマ糸はギフトにぴったり
ポリエステル
摩擦に強く耐久性に優れているので、洗濯頻度が多くても劣化が少なく長持ちします。濡れた後の乾きが早く、着心地もさらりとしているのでスポーツウエアに使われることも多い素材です。スポーツをするときや屋外で過ごすことが多いときなど、動きやすくて耐久性も求められる場合にぴったりです。生地がしっかりしていてシワになりにくいのでお手入れが楽な一方で、静電気や毛玉が発生しやすいため気になる方は静電気を抑える柔軟剤を使う、ネットに入れて洗濯をするなどのケアで対策をするのが良いでしょう。染色がしにくいので、プリント方法によっては印刷できないものもあります。
- 特徴
-
- 耐久性が高い
- 乾きが早い
- シワになりにくい
- 色は染みにくい
ナイロン
摩擦に強く耐久性に優れているので、洗濯頻度が多くても劣化が少なく長持ちします。軽く速乾性があり、扱いやすいという特徴から、ウィンドブレーカーやカバン、アウトドアアイテムなどでよく使われている素材です。熱に弱く、乾燥機・アイロンは使用不可、日光による日焼けや変色もあるのでお洗濯後の乾燥時にも気を付けねばなりません。
- 特徴
-
- 耐久性が高い
- 速乾性がある
- 蒸れる
- 色が染みやすい
STEP5:Tシャツの色を決める
Tシャツの色は雰囲気を決める大きな要素です。
好きな色やチームカラー、デザインと相性のいい色を選んでいただくといいですし、色の与えるイメージを活用するのも良さそうです。Tシャツは白色Tシャツだと安価で、カラーTシャツはやや高くなります。また、プリント代もプリント方法によってはカラーTシャツだと工程が増えるプリント方法もあるので、白色Tシャツの方が安価に抑えられます。